そろそろ将来について考えましょう

 当ブログ読者の多くは、春休み期間中のことと思います。普段より時間的に余裕があると思われるので、自分の将来について考えてみましょう。

 皆さんは、将来、空調の利いた快適な部屋で椅子に座り、ゆったりとした自由な環境で仕事をして稼ぎたいと思っていますか?それとも、戸外で暑かったり寒かったり、危険で苦しく過酷な現場での仕事に就きたいと思っていますか?
 ほとんどの方は、出来る限り前者のような仕事をしてお金を稼ぎたいと思っているのではないでしょうか?

 「自分は嫌いな勉強するくらいなら、後者のような仕事で構わない」と思っている方もいると思います。後者のような仕事は、一般に「ブルーカラー」と呼ばれ、就業されている方もたくさんいらっしゃると思います。
 ただここで注意して頂きたいのは、昨今のグローバル化と産業構造の変化です。

 コンビニや飲食店で外国人店員(アルバイト)を見かけることが多いと思います。彼らは、自国から様々な困難を乗り越え、ひとり「出稼ぎ」に来ています。お金を稼ぐため、彼らは必死に働きます。あなた方にとって特に高いと思われない時給は、彼らにとっては「高給」です。あなたがその職場に勤めたら、そのような人たちと競争していかなくてはなりません。
外国人がよく働くことを店主はよく知っているので、そもそも日本人のあなたを雇ってくれる保証さえもありません。仮に、雇ってもらえたとしても能力がなければ、いつまでも安い賃金の単純労働です。若いうちはいいですが、40歳になって20代と同じ給料で同じ内容の仕事、さらには、能力のある20代の店長の下働きで耐えられるでしょうか?

 もうひとつは、産業構造の変化です。ITの進歩により、単純作業はロボットのような機械に大幅に移譲されます。そのため、ブルーカラーの仕事は大幅に縮小していくでしょう。人間のする仕事は、ロボットにはできない創造する仕事に集約されるでしょう。つまり、知能集約型産業以外での雇用は無くなる可能性が大きいと思われます。

  

 上記のような「厳しい現実」を直視してください。何らかの職を得ないことには、自分の好きなことが全くできない辛い将来が待ち構えています。
 ご両親が健康で若いうちは「フリーター」でもやっていけると思います。ただ、少子高齢化により年金受給額は削減され、親のスネは以前ほど期待できません。また、親が病気や介護が必要になった場合、状況は一変します。さらに、亡くなった場合には全く援助は受けられません。

 日本中のほとんどの高校生が、同じように受験勉強で頑張っています。苦しいことも皆同じです。
ほとんど全ての中学生にできて、あなたにできない訳がありません。
勉強するのは、長い人生の中のたった数年です。今頑張らなくて、いつ頑張るのですか(今でしょ!)?

 BYE