経験上、合格から遠いと思われる生徒さん及びご家庭の特徴

1、何かと理由をつけて宿題をやらない
 「通塾していれば、または、家庭教師がいれば、成績が上がる」と思っているのは、大きな誤解です。
2、約束及び時間にルーズである
 「約束の日時に行ったら、家族旅行で皆さん留守」・・・本当の話です。お互いを尊重しましょう。
3、家の中が(相当)散らかっている、(母)親が肥満体である、親が喫煙している
 自己管理ができない親が、子供の管理など到底無理です。
4、子供が受験勉強中なのに、親はレジャー
 小中高校生は、身体は大きいですが精神的に未熟なので、親のサポートが必須です。
5、父親が暴君
 社会的地位が高く、高収入の方に多く見られます。お子さんが委縮しており、自分の意見を言えません。
6、親が受験の大変さを理解していない、非協力的である、父親の影が薄い
 受験は「団体競技」ということをお忘れなく。
7、親の目が行き届かない個室を与えている、お小遣いを与えすぎ
 勉強以外に関心が行ってしまいがちです

その他、大した根拠はありませんが、大きな犬を飼っている、トイレの壁紙が悪趣味、兄弟がだらしない、外食が多い、というご家庭のお子さんも不合格の割合が高いように感じます。

 以上はあくまでも私見ですので、ご容赦願います。

環境を変えてみてはどうですか?

 皆さんは、通常どこで、どのような方法で勉強しているでしょうか?
場所は圧倒的に自室で、方法は独学または塾で勉強していることと思います。
上手くいかなかった、結果が伴わなかった方法に固執していては道は開けません。
今日からやり方を変えましょう!

1、場所について
 様々な事情から、自室で勉強する時間が最も多いと思われます。
その際、いくつかの注意点があります。
①自室を勉強モードにする
 高校入試が終わるまでは、自室を勉強部屋に改造してください。PC、携帯電話、スマホ、マンガ本、等々、勉強の妨げになりそうなものは、クローゼット等に収納してしましょう。寛ぐのは原則自室以外にしてください。
②図書館、自習室を活用する
 自室を勉強部屋に改造できない方は、図書館や自習室(通学している塾や予備校、または、有料自習室)で勉強し、自室では寛ぐのみにしてください。図書館や自習室では、他人の目があるので勉強に集中できると思われます。
 主に自室で勉強する方も、気分転換や時間を図って過去問を解く試験演習のために併用されると良いでしょう。

2、方法について
①独学している方
 結果が伴っていない場合には、潔く塾・予備校に通うか、家庭教師の指導を受けましょう。個別指導塾は、原則的に自習するだけなのでお勧めできません。
②塾・予備校に通っている方
 迷わず、現在通っている塾・予備校を替えましょう。高校受験対策を専門に行っているところがお勧めです。なお、塾・予備校のペースに付いていけない等、集団学習に向いていないと感じた場合には、家庭教師を検討しましょう。
家庭教師の指導を受けている方
 3ヶ月以上受講して結果がでない、志望校の対策をしてくれない、等々、現在の家庭教師に不満がある場合には、躊躇なく契約を打ち切りましょう。家庭教師は能力差が大きく、相性の問題が左右するので、3ヶ月が受講を継続するか否かのひとつのメルクマールとなる期間です。
 なお、既に家庭教師の指導を受けている方は、集団学習に何らかの困難を感じていると推測されます。それゆえ、改めて塾・予備校に通うことはリスクが大きいため、自分の要求に合う家庭教師を新たに探した方が良いと思われます。

家庭教師に頼りすぎないようにしてください

ご父兄・生徒さんの中には、「家庭教師に任せておけば、大丈夫!」と思っている方が多くいらっしゃいます。

その理由は、大体以下の理由によります。
①生徒の判らない箇所を講義する⇒判らない箇所は無くなる
②塾・予備校に比べて受講料が高額⇒それだけ成果があるはず(なければ困る)
③少なくとも家庭教師との勉強時間は、しっかり勉強している⇒勉強時間は確保されている


 しかしながら、断言しますが、「どんなに優秀な家庭教師をつけたところで、成績アップするとは限りません」。
諺にあるように「馬を川に連れて行くことはできても、水を飲ますことは出来ない」、つまり、本人にやる気がないと成績は上がりません。


 皆さんは、パソコン教室に通った経験があるでしょうか?
インストラクターの方は、パソコンの電源の入れ方から、基本ソフトの立ち上げ方、最後にはシャットダウンの仕方まで懇切丁寧に説明してくれます。
たいていの人は、こうしたパソコン講習を半日でも受けると、自分はパソコンを「ほとんどできる」と思って、満足して講習を終えます。
しかしながら、3日後、パソコンをひとりで使ってみようと思うと、ほとんど操作できない自分に愕然とすることは、よくあることです。

 何を言いたいのかというと、講義中は教師の巧みな説明によって、「理解した、または理解した気になっていた」が、いざ自分ひとりでやってみると「全く理解していない、問題が解けない」、ということはよくあることです。


 試験場で問題と格闘するのは、あなた自身で、横には家庭教師がいません。
残念ながら、試験で点数をとらない限り成績がアップしたことにはなりません。


 それでは、どうすればいいか?
講義中、家庭教師と解いた問題を「もう一度、ひとりで納得いくまで解く」以外はありません(復習)。
それとともに、家庭教師はあなたの弱点補強のために、毎回宿題を出すでしょうから、「宿題はどんなことがあっても解いて(復習)、次回の講義に臨む」ようにしてください。
つまり、復習を重視することです。

「えー、家庭教師と勉強する以外にも、勉強するのですか?」という声もあると思いますが、本来勉強はひとりでするものです。
家庭教師は、自転車に例えると「補助輪」のようなものです。
いつまでも家庭教師に頼っていては、成績アップなど望めません。

家庭教師も、講義時間の倍は講義の準備に充てています(予習)
【だから、受講料が高いのです!】。
受験する本人が、受験しない家庭教師より勉強時間が少ないのは「おかしい」と思いませんか?


上記を実践すれば、必ず成績はアップします。
3ヶ月上記の方法を遵守して、それでも成績が上がらなかったら、躊躇なく家庭教師を替えましょう。

お子さんへの投資を惜しんではいけません!

 親御さんのなかには、できるだけ勉強への投資を少なくしようとする方をお見受けします。
 授業料の高い有名予備校に通ったり、プロの家庭教師をつけるくらいなら、安価な個別指導塾や通信添削にしようという方々です。

 しかしながらよく考えてみてください。何故、個別指導塾や通信添削は安価なのか?
 その理由は、手間をかけていないからです。

 個別指導塾の多くはアルバイト学生を低賃金で雇用し、コストを削減しています。
アルバイトゆえに出入りが激しく、教師ですら当日までどの生徒を担当するのか知りません。
つまり、事前準備など皆無のブッツケ本番です。このような杜撰なやり方で、成績アップなど望めるでしょうか?

 通信添削は、個別指導塾に比べ手間がかかっています。成績優秀な方にはお勧めします。
ただ、添削を介しての不特定多数の生徒への指導になるので痒い所に手が届きにくく、また、どうしてもタイムラグが発生するため、成績が良くない方にはお勧めできません。

 勉強への投資を惜しむ⇒成績不振⇒浪人や将来低賃金での労働⇒機会損失の増大、という図式が成り立ちます。

 昨今の不況下において、勉強への投資に躊躇するのはもっともです。

 しかしながら、将来を見据えた投資を行わなければ取り返しがつかなくなることを頭の隅において、家庭教師や塾等の教育補助機関を選択してください。

高校入試の位置づけと注意点

入試対策の難易度で言うと
1、中学入試
2、大学入試
3、高校入試
という順になると思います。
 中学入試は、?受験生が12歳の児童であることから、親のサポートの割合が合否を決すること(親も受験しているようなものです)?入試問題(特に算数)が体系化されていないため、対策が難しいこと、が対策が困難な大きな理由となっています。
 大学入試は、言うまでもなく入試問題そのものが難しいことが挙げられます。ただ、少子化の影響で、大学名に拘らなければ入学が可能であり、難関中学合格>一般大学入学、という図式が成り立ちます。
 高校入試も一部の難関校を除けば、意外とすんなり入学できます。中学入試では合格が難しかった学校にも、高校入試では比較的簡単に入学できる場合も多々あります。

 気をつけて頂きたいのは、中高一貫校に高校から入った場合です。中学入試を勝ち抜いてきた生徒は、一般的に、高校から入学した生徒よりも勉強が進んでいます。なぜなら、中高一貫校では先取り学習が当たり前だからです。高2で高3までの内容を履修し、高3ではもっぱら受験勉強に集中することにより現役合格を目指しているのです(この点が、中高一貫校が嗜好される理由と言えます)。

 何らかの理由で中学受験をしなかったご家庭は、上記にご注意願います。

そろそろ将来について考えましょう

 当ブログ読者の多くは、春休み期間中のことと思います。普段より時間的に余裕があると思われるので、自分の将来について考えてみましょう。

 皆さんは、将来、空調の利いた快適な部屋で椅子に座り、ゆったりとした自由な環境で仕事をして稼ぎたいと思っていますか?それとも、戸外で暑かったり寒かったり、危険で苦しく過酷な現場での仕事に就きたいと思っていますか?
 ほとんどの方は、出来る限り前者のような仕事をしてお金を稼ぎたいと思っているのではないでしょうか?

 「自分は嫌いな勉強するくらいなら、後者のような仕事で構わない」と思っている方もいると思います。後者のような仕事は、一般に「ブルーカラー」と呼ばれ、就業されている方もたくさんいらっしゃると思います。
 ただここで注意して頂きたいのは、昨今のグローバル化と産業構造の変化です。

 コンビニや飲食店で外国人店員(アルバイト)を見かけることが多いと思います。彼らは、自国から様々な困難を乗り越え、ひとり「出稼ぎ」に来ています。お金を稼ぐため、彼らは必死に働きます。あなた方にとって特に高いと思われない時給は、彼らにとっては「高給」です。あなたがその職場に勤めたら、そのような人たちと競争していかなくてはなりません。
外国人がよく働くことを店主はよく知っているので、そもそも日本人のあなたを雇ってくれる保証さえもありません。仮に、雇ってもらえたとしても能力がなければ、いつまでも安い賃金の単純労働です。若いうちはいいですが、40歳になって20代と同じ給料で同じ内容の仕事、さらには、能力のある20代の店長の下働きで耐えられるでしょうか?

 もうひとつは、産業構造の変化です。ITの進歩により、単純作業はロボットのような機械に大幅に移譲されます。そのため、ブルーカラーの仕事は大幅に縮小していくでしょう。人間のする仕事は、ロボットにはできない創造する仕事に集約されるでしょう。つまり、知能集約型産業以外での雇用は無くなる可能性が大きいと思われます。

  

 上記のような「厳しい現実」を直視してください。何らかの職を得ないことには、自分の好きなことが全くできない辛い将来が待ち構えています。
 ご両親が健康で若いうちは「フリーター」でもやっていけると思います。ただ、少子高齢化により年金受給額は削減され、親のスネは以前ほど期待できません。また、親が病気や介護が必要になった場合、状況は一変します。さらに、亡くなった場合には全く援助は受けられません。

 日本中のほとんどの高校生が、同じように受験勉強で頑張っています。苦しいことも皆同じです。
ほとんど全ての中学生にできて、あなたにできない訳がありません。
勉強するのは、長い人生の中のたった数年です。今頑張らなくて、いつ頑張るのですか(今でしょ!)?

 BYE

家庭教師を選ぶ際の注意事項

 
 3月に入り合格発表が一段落すると、新学期へ向けて家庭教師の争奪戦が始まります。
家庭教師を考えている方は、早めに動いてください。

今日は、家庭教師を選ぶ際の注意事項についてお話します。

1、時給が安い家庭教師には注意
一部の家庭教師派遣会社では、「価格破壊」といえるような時給を設定しているところがありますが、時給が安い代わりに数十万円もする教材を買わされたり、多額の違約金を請求されたりするので、注意が必要です。
 適正価格は、学生アルバイトで3千円以上、プロでは5千円以上でしょう。
考えてみてください。優秀な学生は様々なアルバイト先で需要があり、大学の授業や学生生活に忙しく、安い時給で働くはずがありません。一方、プロは家庭教師を本業として食べているので、効率を優先します。さらに、平日は講義時間が限られます。
それゆえ、優秀な学生やプロは、安い時給で働くことは考えられません。
結論として、安い時給で働く家庭教師の質が自ずと推測されます。

2、家庭教師に何を期待するか、はっきり言いましょう
 「家庭教師におまかせ」では、(寿司店同様)期待外れに終わることが多いと思ってください。
家庭教師を委任する際、リクエスト項目及び条件を明示したほうが無難です。
1、指導してほしい科目
2、目標は「受験突破」か「内申点アップ」か
3、授業の希望曜日・時間帯
4、週(または月)何回で何時間希望するか(できれば、月次予算も)
5、その他、教師に期待すること

3、できるだけ、コミュニケーションを取りましょう
 家庭教師とは、講義期間中はスケジュール調整や成績等で、頻繁にコミュニケーションを取ることになります。そのため、委任の際、コミュニケーションが取りやすい人かどうか見極めてください。
 思うに、勉強だけ教えているような家庭教師とは契約しない方が無難です。受験は、全人格的な競争です。勉強以外にも目を配れるような教師を選んでください。

BYE

難関校対策の英語はコチラ

英語長文難関攻略30選 【全国最難関校・英語長文厳選】 (高校入試特訓シリーズ)

英語長文難関攻略30選 【全国最難関校・英語長文厳選】 (高校入試特訓シリーズ)